オンラインカジノ番外編：カジノ汚職と統合型リゾート（IR）

前回と前々回の投稿で「オンラインカジノは違法？」の疑問を中心に、法律や実際の事件を例に「正規のオンラインカジノであれば合法でも違法でもない」との結論に至りました。
そして、2022年現在施設を持つカジノはすべて違法であるとも結論づけたのを覚えているでしょうか。
それなのにニュースでは「カジノ汚職」というフレーズが度々使われていて…これは政治家の誰かがどこかのカジノで何か悪いことに関わったということなのでしょうか。

オンラインカジノは違法なのか？【前編】

オンラインカジノは違法なのか？【後編】

オンラインカジノとカジノ汚職、そしてIR

端的に言うと、オンラインカジノとカジノ汚職の件は全く関係がありません。しかしオンラインカジノとIRは、直接的な関係はないけれどお互いに影響があると言えます。この構図を理解するためにまず、IRがどういうものなのかを説明します。

統合型リゾート（IR）とは

統合型リゾート（IR）とは、カジノを含む様々な施設やサービスを持つ複合的なリゾート施設のことを言います。シンガポールやマカオ、ラスベガスをはじめとする様々な地で、21世紀に入ってから観光業の中心として大きく成長をしているビジネスの一つです。このIRの中にはホテルやレストラン、ショッピングエリアの他にもコンベンションセンターやイベントホールなど魅力的な設備がそろっています。日本はこの複合施設、IRを新たな観光の起爆剤として誘致しようとしており、いくつもの都市が候補地に名乗りを上げています。

IRを誘致できた都市は観光産業の発展や税収が見込まれ、IRを運営する企業は莫大な利益を得ることができると考えられています。特にIRの中でもカジノから得られる利益は大きく、日本で運営されるIRではカジノで得た利益のおよそ30％が税金として徴収されるといわれています。しかし、法律によってカジノライセンスを取得できるIRは日本国内で3つ場所までと制限されているため、この少ない枠を都市と企業が狙っている状態です。

オンラインカジノ番外編 IR　統合型リゾート　候補地 ☆彡

カジノ汚職とは

カジノ汚職とは、IR誘致の過程で、カジノ推進に関わる政治家や、日本でIRを運営したい企業、IRを誘致したい都市の間で賄賂の受け渡しなどがあった事件を言います。そのため、「カジノ汚職」というのは、オンラインカジノや違法カジノの事ではなく、上記の通り、統合型リゾート（IR）の誘致に関する事件なのです。

2022年現在、ニュースで見かけるカジノ汚職は特定の事件を指しています。
IR施設を建てたい企業が、カジノ推進に関わる政治家に秘書を通じて賄賂を渡したり、旅行費用を負担したりし、また、IRを誘致したい都市が政治家とその家族の現地旅行を優遇するなど、自分に良いように物事を進めようとした結果がこのカジノ汚職事件です。
カジノ汚職とは、IR誘致の過程で、カジノ推進に関わる政治家や、日本でIRを運営したい企業、IRを誘致したい都市の間で賄賂の受け渡しなどがあった事件を言います。そのため、「カジノ汚職」というのは、オンラインカジノや違法カジノの事ではなく、上記の通り、統合型リゾート（IR）の誘致に関する事件なのです。

2022年現在、ニュースで見かけるカジノ汚職は特定の事件を指しています。
IR施設を建てたい企業が、カジノ推進に関わる政治家に秘書を通じて賄賂を渡したり、旅行費用を負担したりし、また、IRを誘致したい都市が政治家とその家族の現地旅行を優遇するなど、自分に良いように物事を進めようとした結果がこのカジノ汚職事件です。

オンラインカジノへの影響

統合型リゾート（IR）やカジノ汚職事件はオンラインカジノに直接関わりはないものの、ある程度の影響はあるかもしれません。
現在のIR法では、海外で運営されているオンラインカジノについての記載はありません。これがIRとオンラインカジノが関係ないといわれる理由です。しかし、IR内でカジノが開業されるにあたり、カジノとオンラインカジノの互いの影響を考慮して、オンラインカジノに関わる法律が作られないとは言い切れません。特に、カジノで起こりうる資金洗浄や犯罪とのかかわりが問題視されている中、カジノ汚職事件が起きたため、国民のカジノへの不安が高まっています。国はそのようなカジノの悪いイメージを払拭する必要があります。その方法としてオンラインカジノの法律を制定する事などもあり得ると思います。

また、日本IRにとってオンラインカジノプレイヤーはターゲットの客として考えられています。オンラインカジノとカジノでプラスの相乗効果が起きるか、それとも同じ客層を取り合うカニバリズムが起こるか、色々想定はされていると思います。どちらにせよ、日本にカジノができる事でオンラインカジノの世界にも、何かしらの影響がでる事は予想できます。

実際のカジノ汚職事件

秋元議員が中国賭博企業「500ドットコム」から賄賂を受け取ったとして、2019年12月25日に逮捕された事件です。秋元議員は元秘書が設立した企業を経由して、500ドットコムから賄賂を受け取ったほか、IR候補地であった北海道留寿都で接待を受け、家族旅行を優遇してもらう等の不正行為をしていました。秋元議員の逮捕後、賄賂や接待に関わった人々や汚職隠蔽のために偽証を依頼された人らが次々と逮捕されました。
この事件を機に、IR誘致の根深い問題が露見してしました。秋元議員に至っては何度も再逮捕されており、カジノのイメージダウンは免れないでしょう。

まとめ

オンラインカジノだけでなく、他にもカジノに関わる事を知っておくことで情報の取捨選択が楽になります。今回は、日本の統合型リゾート（IR）の概要とそれを取り巻く汚職事件を取り上げ、オンラインカジノへの影響なども考察しました。特に自己責任が強調されるオンラインカジノの世界では、IRやカジノに関わるニュースにもアンテナを張っておくことが必要で、そうする事が自衛にもなります。 是非、これからもサイの記事を読んだりニュースをチェックしてみて下さいね。 三篇続けてダークな話になってはしまいましたが、新しく日本にできるカジノへ向けて、オンカジを体験してみてはいかがでしょうか！ 是非、サイチャンネルのサイトから安心して遊べるオンラインカジノ登録をしてみて下さい。更に登録ボーナスなどお得にプレイができます。

関連記事：オンラインカジノ：ベラジョンカジノ / Vera＆John 徹底解説

参照したニュースはこちら

斎藤勝久　nippon.com　カジノなどの「IR」汚職事件で秋元議員を逮捕：中国企業からの収賄容疑、異例の年末捜査　2019年12月25日更新（最終閲覧日2020年10月26日）　　https://www.nippon.com/ja/news/l00261/

毎日新聞　IR誘致の北海道リゾート企業も接待　18年2月に会食　2019年12月27日更新　（最終閲覧日2020年10月26日）
https://mainichi.jp/articles/20191227/k00/00m/040/110000c

The Sankei News　秋元容疑者を再逮捕へIR汚職で特捜部、賄賂総額1000万円前後　2020年１月８日（最終閲覧日2020年10月26日）
https://www.sankei.com/affairs/news/200108/afr2001080004-n1.html

植村慎太郎　iagJapan　IR汚職　証人等買収容疑で３人逮捕　2020年８月５日更新（最終閲覧日2020年10月26日）https://www.asgam.jp/index.php/2020/08/05/three-500-com-advisors-arrested-for-seeking-false-testimony-in-akimoto-ir-corruption-case-jp/

日テレNEWS
中国企業側、秋元議員への贈賄認める　2020年8月26日更新
https://news.ntv.co.jp/category/society/707391